心つき合わせて
      




4年に一度の誕生日を前に


僕は君に告白した


けれど君はあっさりと僕にこう言った


フジクントハ ツキアエナイ




それはどうして?って聞いても君は答えない

僕とは付き合えないってどういう事?

僕じゃなきゃ付き合うの?


ねえ、他に好きな人がいるの?

そんな事はないよね?

勝算があるからって告白した訳じゃないけど

負ける試合だなんて思ってない


もちろんそんな言葉で引き下がる僕じゃない

だってもう言葉にしてしまったから

この気持ちは後戻りなんてできないんだ

なかった事になんてできるはずもない



君が好き


好き  好き   好き


どんな言葉を聞かされても

僕は諦めるなんて事はない

君を好きだと思うこの気持ちは

きっとずっと変わらないから


ねえ、ちゃんと君の気持ちを聞かせて

付き合えない理由を答えて


見えない理由をあれこれ詮索するのは好きじゃない

確固たる僕と付き合えない条件があるなら

それを目の前に提示して

僕がそれをクリアしてみせるから

君ができないなら僕がやる


ねえ、僕は君に嫌われてなんてないよね?

時々見せてくれる君の熱い視線の中に

僕は君が僕の生涯の伴侶と成り得る可能性さえ感じているんだ

いきなりそんな事を言ったら呆れられるに決まってるけど

心つき合わせたなら

きっと君は僕の中に君を見つける

そして僕は君の中に僕を見つける

惹き合ったならもう二度と離れないくらい

強く熱くそして穏やかに

そんな僕たちの仲を誰が邪魔すると言うのだろう?



ねえ、もう一度君に告白しよう


誕生日には君にだけ祝ってもらいたいから



怖がらないで


君に告白する前もした後も

僕は変わらない

僕たちを見る周りの目が変わってしまっても

僕の気持ちは変わらない



愛している


ずっとずっと君だけを



だから・・・











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