…キミはどちらを選ぶのだろうか?
選択の瞬間(不二)
不二は、部屋で窓の外を見ていた。
ボクの。小さかった可愛い妹が、いつの間にか最愛の人に変わっていた。
今日の、の17歳の誕生日。
ボクは、この日を心待ちにしていた。
に、ボクの気持ちを打ち明けて、ただの幼馴染以上の関係になるために
行動を起こすと決めていたこの日を。
さっき、跡部を選ぶのか、僕を選ぶのかと、に迫った時、
を自分のものにしてしまうことは、容易いことだった。
経験のない彼女を、無理矢理自分のものにしてしまえば
確かに、を失わずに済むかもしれない。
でも、ボクは、自分の判断でボクを選んで欲しかったんだ。
その時、部屋のドアをノックする音が響いた。
「!?」
ボクは、急いでドアを開けた。
「周…ちゃん…//」
ボクは、無言でを抱きしめた。
「周ちゃん、私ね…」
「いいよ。何も言わなくて。キミがボクのところへ来てくれた。それだけで十分さ。」
「ううん。聞いて? 私ね、跡部さんにネックレス、返してきたのよ。」
それを聞いて、の首元を見ると、確かにさっきあったネックレスがなくなっていた。
「私ね、あれから考えたの。どちらを選ぶか…ではなくて、どちらがいないと耐えられないか…って。」
が、ボクを見つめて言った。
「私は、周ちゃんが側にいないなんて、絶対に耐えられないの…」
ボクは、感動で言葉が出てこなかった。
言いたいことは山ほどあったのに。
その想いを全て込めて、ボクはに口付けをした。
「…誕生日おめでとう。これをキミに…」
暫くの後、ボクはにプレゼントを渡した。
が、嬉しそうに微笑んで尋ねた。
「開けてもいい?」「もちろん。」
大事そうに包みを剥がして、中から現れた箱を開けたが、驚きに目を見張る。
「周ちゃん、これ…!」
中から出てきたのは、シンプルなシルバーのネックレス。
ペンダントヘッドの代わりに、そこにはシルバーの指輪が付いていた。
「学校には、指輪はしていけないからね。
でも、キミがボクのものだっていう証を、いつも身に着けていて欲しかったんだ。」
の目に、見る見る涙が溢れ出した。
「こんなに素敵なプレゼントを用意してくれてたのに、私ったら…」
さっきの、跡部のネックレスの事を考えてるのは、すぐに分かった。
尚も言い募ろうとするの唇を、人差し指で押さえてボクは言った。
「そのことは、もう忘れよう。いいね?」
は、こっくりと頷いた。
ボクを選んだことを、後悔はさせないよ。
「愛してるよ、。今までも、そしてこれからもずっと。」
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4万打ヒット記念のフリー夢として書かせていただきました 不二vs跡部の選択夢
いかがだったでしょうか?
この二人にもし同時に求愛されたら…どちらかを選べる自信が私にはないので
両方選択できる形式にしたのですが、欲張りですよね(笑)
この夢は、9月末日までフリーとさせていただきます。
「4万打記念・フリー夢について」のページをお読みになってから、お持ち帰りくださいね^^
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☆お礼☆
広瀬澪さま(旧・藍澤櫻さま)のサイト『Aquamarine』4万打記念フリー夢をいただきました。
私が初めて頂いたフリー夢です。
我流で始めたこのサイトに頂き物の部屋を作る事になってしまい、
うまくUPできるか自信がなかったのですが、櫻さんの不二君も跡部君も素敵過ぎて、
結局選択できずどちらも頂きました。
澪さまのサイト4万打のうち30か50は私も貢献させていただいたかと・・・。(笑)
これからもどうかお付き合いの程、よろしくお願いします!
木之本桜
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